給料とはそれなりの知識とそれなりの能力に比例する
先日、個人的には当たり前のことが、当たり前ではないということを実感したことがあった。
私は外資系企業でそこそこ優秀な方とお仕事をしてきたと思う。
英語が読めて当たり前、という環境だったし、PCの操作もできて当たり前、だった。
それなりにITリテラシー的なものもあった気がする。
とはいえ、語学に関しては本当についていけないし、話せないし、とにかく苦しかったので、劣等感ばかり感じて生きていた。
だから、私は英語ができない、とずっと思ってきた。
今いる職場は、日系企業で、英語にほぼ無縁の生活をしている。
もったいないなと思えるほどだが、気持ち的には幾分か楽だ。
そんなある日、近くの席のパートさんが、
「もうどうしていいのかわからない!!」
と困ってる姿を目にした。
どうしたの?と尋ねたら、「PDFを作るツールなんですが全部英語なんですよー!わかんないー!」とのこと。
混乱してるので、どんなに難しい文章が表示されているのかと画面をのぞいてみたら、
subjectやら、saveやら、基本的で単純なワードしか書いておらず、あっさりと問題が解決した。
つまり、個人的に見たら悩む必要のない一瞬で解決するレベルを3分悩み続けていたのだ。
あっさり解決すると彼女は、
本当にすごい!!と感動して作業を進めていた。
パッと見た感じはとても雰囲気のいいお姉さんだし、話もしやすくて、個人的にはとても好きだ。
多分お友達としてはなんとも思うことはないだろう。
だが、このレベルでうろたえてしまうような知識量だと思うと、仕事のパートナーとしては若干複雑な心境になってしまった。
…でもよく考えてみたら、自分も昔は全く英語が読めずに、うろたえていたし、つまり能力に応じた立ち位置、というのがある、ということなのだろう。
私の会社は、時給840円で人を雇っている。
もちろん低賃金で、人はなかなか集まらない。能力的にみても、性格的にみても大丈夫か?と思えるような人が案外多い気がする。
文句の多い人、知識量が少ない人、コミュ障の人。なんらかの問題を抱えて、あまり社会に馴染めないような人が働いているように見えなくもない。
実際、仕事ができるように見える人も、ものすごく口が悪くて、人付き合いに難がある人だったりすることが多い。
正直、職場の環境が悪くなるような人材を残しておく方が個人的には相当デメリットな気がしているのだが。。。これはここだけの話にしよう。。
前職の派遣社員は派遣会社に2000円払っていた。
だから、さほど苦労もしなかったし、すぐに人は集まったし、性格的にもあまり変な人はいなかった。
むしろ能力の低い人材は短期で切り捨てられるほどの実力社会だったので、生き残った人材はかなり優秀な人だった。
ぬるま湯の環境で、評価もされずに、どうせ代わりがいないと思い込んで働く人と、高い給料の中、全力で働かねば自分の首が危うい、という環境では、モチベーションが異なるのだということを知った。
というわけで、鬱になりかけてる今日この頃です。